「ポジティブであることはいいこと」

ということが言われだしたのはつい最近です。日本語に訳せば「積極的」ということになります。

ただ、「ポジティブ」「積極」ということの意味を単純に「明るいこと」「何事にもめげないこと」と理解している人があまりにも多いため、私は驚いてしまいます。

「明るい」や「めげない」という心境になれるのは、あくまでも結果としてそうなっていることを忘れてはいけません。

単純に「ポジティブに考えるようになれればいい」という話ではありません。

意識している時点で偽り

私は、これまで様々な人にお会いしてきました。

そのことから言えることは

「本当にポジティブな人は、ポジティブであることを全く意識していない」

ということです。

どんな人でも最初からポジティブでいたわけではありません。

苦しいこと、辛いこと、数多くの「修羅場」を乗り越えてきたことは、お話を伺っているだけで想像できます。

人として様々な経験を積んできたからこそ、何事にも前向きでいられる精神性の強さを身に付けています。

そんな人たちにとっては、ポジティブを声高に叫ぶこと自体

「不自然」

であると言わざるを得ないのです。

また、ネガティブであるということは、自らが生み出している「魔物」のようなものであるということも分かっています。

だからこそ、自らの「あり方」に注意を払っています。

ビジネスでもプライベートでも、うまくいかないことが出てくるのは、自らのあり方に問題があることだということを、頭でなく心で理解しています。

理解するために

では、本当の意味で「ポジティブ」「積極」になるために大切なことは何か。

それは、「対極」を知ることです。

つまり「ネガティブ」「消極」のことです。

多くの人は、勘違いをしています。

ネガティブなことは一切考えずに、すべての物事を楽しく、明るく考えるからポジティブに、積極的になるのではありません。

ネガティブな部分と向き合って、あなた自身のネガティブな部分を「これも私の大切な一部なのだ」と受け入れることができてはじめて、心はポジティブに向くことを覚えます。

あなた自身の「底」を体験しているからこそ、少しでも底から上に昇ってきている事が実感できるようになります。

ポジティブという「光」だけを見ていると、光の存在には気づけません。

ネガティブという「影」があるからこそ、光の存在に気づくことができます。

いつまで、あなたの「影」から目を背けているつもりなのですか?

もう心の奥ではわかっているはずです。

向き合うべき時がきていることを。