私たちは想像します。

それが良いことであれ悪いことであれ、何かの出来事に遭遇したとき、瞬間的にその先を知ろうとして想像力をフル回転させます。

ただ、私たちは想像力という力を悪い方向にばかり使う癖があるので、意識していなければ想像力を自分のために活かすことが難しくなります。

例えば、老後の心配。

老後に向けて備えるために、お金や投資について勉強して実際に口座を開いて取引を始める。

老後に向けて貯金したり投資をすること自体はとても素晴らしいことです。

しかし、その動機の根底に「未来への不安」があるなら、それは問題です。

何十年先のことは誰にもわかりません。今貯めている、投資しているお金が世界の状況によっては価値が目減りすることも十分考えられます。

目減りしてしまったら、お金が減ってしまわないかどうか常に気になってしまいます。

つまり、「老後に困らないため」に始めたことがストレスになることも十分に考えられます。

これでは本末転倒です。

考えるべきは「今』できること

投資をするといっても、投資のための元手がなければできないことがほとんどです。

ただでは投資できないのですから。

大切なのは、「現在地」を知ることです。

本当に自分のためにお金を使っていると、自信を持って言えるでしょうか?

例えば、見栄を張るために高い服を買っていることはありませんか?

あるいは、テレビや雑誌で話題になっているからと普段の食事より高いお店に行ってみたりしていませんか?

高い服は、確かに使っている生地も良くて着やすいかもしれません。

高い食事は、良い食材や調味料を使い、確かに美味しいかもしれません。

でも、本当に必要かと言われたとき、必要のないことがほとんどです。

ケチになれと言っているのではありません。本来使わなくても良いところにお金を使っていないか、一度立ち止まって考えてほしいのです。

お金について不安があるのに、自分の生活を一切顧みないで、お金がどこからか降ってくることばかりを望んでいても、何も変わりません。

一時の満足感を得るために高いお金を支払うのか、将来、老後になっても生活に困らずにやりたいことをするためにお金を貯めておくのか、今決めないと、一体いつ決めるのでしょうか。

あなたが、普段の生活に、お金の使い方に思う以上に無関心であることを、ここで知ってください。

今を知るから未来へ目が向く

そうして、今の「現在地」を把握してはじめて、具体的にどうすれば良いのかが見えてきます。

高い服が本当にほしいのであれば、買う回数を減らして長く着られるものだけを選ぶ。

高い食事をしたいなら、本当に食べたいものだけに絞って行く回数を減らす。

これくらいは直ぐにできることでしょう。

金額の高いものがほしいわけではないと気づいたら、買うものも必然的に変わります。

お金を貯めたいと思うとき、方法は

① 収入を上げる

② 支出を減らす

のどちらかしかありません。非常にシンプルです。

今のご時世、収入を上げるためには、それなりの準備とお金が必要になります。

ですから、段階として考えるならば

① 支出を減らして元手となるお金を貯めやすい状況を作る

② お金を貯めながら収入を増やす準備を始める

③ 貯めたお金の一部を準備のために効率良く使う

④ 収入が増え始める

⑤ 定期的に収入を増やせるようになる

ということになるでしょう。

将来のことを考えるなら、まずは今できることを考えて精一杯実践してみた上で、これから先に何が出来るのかを考えることが重要です。

今できることを何も実践せずに、ネガティブな想像ばかりを膨らませて右往左往することが一番問題です。

まずは「今」を見つめてみましょう。

今回は、お金のことを中心に取り上げましたが、何についてでも、あなたの「今できること」ついて想像力を使ってみてください。

そこにキッカケが必ずあるはずです。