「固定観念」

という言葉があります。

ある物事を一義的に捉えてしまい、柔軟性を欠く様子を表している言葉です。

辞書をひくと「心の中にこり固まっていて、他人の意見や周りの状況によって変化せず、行動を規定するような観念」と出ています。

ポイントは「行動を規定する」ところです。

いくら新しいことを学び知識として仕入れても、現実に活かすという「行動」をしない限り「観念」は変わりません。

逆説的に言えば、行動が変わらなければ、出会う人や遭遇する出来事が変わるわけがありません。

あなたの中だけで「観念を変えた」と思っているのは、単なる思い込みです。

一晩寝たら、何も変わっていないあなた自身に気づくでしょう。

良い「観念」も変える必要がある

「観念」

というと、先程申し上げた「固定観念」のように悪いネガティブなイメージで捉えられ、悪いから変えなければいけないと思いがちです。

しかし、良い意味での「観念」も変える必要のあるときが来ます。

例えば、ある飲食店で、グルメ志向の世の中だったとき、世界中から最高の食材を集めて料理された数万円もするコース料理が飛ぶように売れていたとします。

数年が立ち、今度は美味しくてもヘルシーでなければ売れない時代になりました。

ところが、店長は「最高の食材を集めて料理しているのだから、同じように売れる」と思い、大きなメニューの変更はしませんでした。

ヘルシー志向の世の中では、次第に売れなくなっていくのは当然です。

ビジネスだけではありません。

以前は、何もしなくても男性の方から近づいてきてくれたから彼氏には困らなかった。

でも、いざ結婚をしようと思って男性と付き合い出すと、なぜかはわからないけれど、いつも私が振られてしまう。

このように、プライベートでも「観念」がジャマをすることがあります。

この場合、以前は上手くいっていたけど、いつの間にか上手く行かなくなっているという状態です。

良い「観念」のことを「成功体験」ということもありますが、成功体験を持っているからこそ、なかなか「観念」を打ち破れないということも多くあります。

観念の影響力

「◯◯は▲▲だ」

「あの人は■■だ」

というように、私たちは「観念」というフィルターをかけて周りの物事を見ています。

人に対しては、特に顕著に表れます。

「第一印象が9割」とはよく言いますが、「◯◯さんは、▲▲な人なんだ」と思ってしまったら、余程のことがない限りその印象を変えることは難しくなります。

「判断」が入ってしまうからです。

しかも、その判断はあなたの主観的な物の見方に基づくものなので、他人が入り込む余地は殆どありません。

ドラマのように

「まるでヤクザかと思う人が、実は子どもが大好きでボランティア活動に励んでいた」

などというような強烈な出来事を体験しなければ(上の例があてはまるか疑問かもしれませんが)、観念というものはそうそう変わるものではありません。

では、どうすれば「観念」を変えることができるのか。

観念を変えられるのは、あなただけです。