近年、うつ病やそれに起因する自殺などの報道がされるようになりました。

現代はストレスの多い時代です。

いわゆる「〜ハラスメント」も多く定義され、家庭の中でも、組織や会社の中にいても言動に大変気を使う時代になりました。

これだけ物質的に恵まれているにもかかわらず、心が歪みやんでしまう人がこれほど多いのはなぜか?

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私たちは生まれてからしばらくは、周りからの注目を一身に集めます。

家族や親戚はもちろん、電車の中でおばあさんに声をかけられたりすることもあるでしょう。

しかし、保育園や幼稚園に通うようになると、状況は一変します。

体の成長の違い、精神的な発達具合の違い、男女の違い、様々なお子さんがいる状況の中に飛び込むことになります。

飛び込むだけならいいのですが、周りから自然と比べられるようになります。

「○○ちゃんは、とても絵が上手なのに、うちの子は絵があまり得意じゃないのよね」

「■■くんは、足がとても速いのに、うちの子は鈍足でだめなのよ」

そうです。「比較」です。

親御さんもついつい自分の子供と他のお子さんを比べて、ああでもないこうでもないと「判断」してしまいます。

親御さんは無意識に話してしまいますが、近くで子供が聞いてしまったとしたら、どうでしょうか?

親の何気ない一言でも、傷つかない子どもはいません。

私は小さい頃に親から「あなたは橋の下から拾ってきた子なんだよ」と言われたことがあります。

今でこそ、親から無意識に出た冗談のようなものであることはわかります。

ですが、言われた当時は小学生になる前でしたから、その言葉に傷ついたことを覚えています。

30年以上経った今でも覚えているということは、それだけ心の奥に刻み込まれた言葉だということができます。

先日も申し上げましたが、言葉は本当に気をつけて選ぶ必要があります。他人を傷つけるだけでなく、自分の心をも傷つけてしまうことが多々あります。

最近の親御さんは、「怒る」ことと「叱る」ことの区別がついていないと言わざるを得ない、そんな光景を目にすることがあります。

心を歪ませてしまう「言葉」の力を、意識することが大切です。